第46回 〈暮らしの中の看取り〉準備講座
=地域コミュニティにおける食支援=
少しの工夫で美味しく食べて 栄養アップ

 

今回は、くみサポの頼れる管理栄養士さん4名、
松本かずみさん・吉村真奈美さん・善岡友紀さん・藤田裕子さんをお迎えし、
クッキング動画でその工夫を紹介していただきました。

 

摂食嚥下障害のある方のお食事、というと
手が込んでいて難しそう、
家族と別に作るなんて大変!と思われがちです。

そこで、今回の講座では、毎日の食事をできるだけ簡単に、ひと工夫で、
食べやすい!飲み込みやすい!さらに栄養アップ!になるように、
という管理栄養士さんたちの想いで構成されていました。

食前にお口を潤すお茶ゼリーから、ご飯もの、おかず、
そしてデザートまで、すべてクッキング動画で紹介。

それも、スーパーで買ってきたものをひと工夫してできるもの、
つくり置きした肉じゃがをひと工夫など、介護する方にとって
取りかかりやすいメニューも用意されていました。

 

レシピ開発に至った経緯もお話しくださったので、そのお話を聴くと
利用者さんや家族の顔が浮かんだ、という参加者も多かったようです。

 

今回の講座まで、試食を繰り返し、動画も時間をかけて撮影、編集されました。
その力作に参加者の皆さん、とても感激されていました。

また、事前にいただいていたすべての疑問、質問にもお答えいただき、
調理にあたってのコツやMCTオイルの活用法や効果についてなど、
参加者の皆さんご自身の健康管理にも活かせる話題もありました。

 

今回の動画はこちらのYouTubeで公開されています。
これからもレシピが増えていく予定です。

みなさん、ぜひチャンネル登録を!
https://www.youtube.com/channel/UCKbKtTsyPf6W2QgK-21FHTw/videos

最後にご参加くださった方からいただいた感想を一部ご紹介します。

・参加者のコメントから普段の食事に少し工夫を加えるだけで介護食になることを伝えることが介護食へのハードルを下げてくれることに気づきました。くみサポにはとても素晴らしい栄養士さんがいることを地域の方に知っていただけたことがとても良かったと思います。

・レンジで温める時に下に割り箸を敷いて空間を作ると、下からも熱が回ると初めて知りました。

・管理栄養士さんのみなさまが考えられたレシピは、どれも易しくに説明してくださっていて、ぜひ多くの方に知っていただきたい内容だと思いました。終末期や老衰のご家族になにか作ってあげたいというご家族にもぴったりだと思いました。

・工夫することで市販のものも食べやすくできることや、パッククッキングはみんなに共有できたらいいと思う

・質問したMCTオイルについて色々教えていただきありがとうございました。低栄養と思われる方にはお勧めで、糖尿病のあるうちの親にも使用しています。

・とろみ付き炭酸飲料ですが、現在YouTubeクリニコ公式チャンネルで【第26・27 回 合同学術大会 日本摂食嚥下リハビリテーション学会 ランチョンセミナー】  炭酸飲料にトロミ革命か!?~嚥下障害でも飲む楽しみを~ で限定公開されています。実際の作り方は、「東京医科歯科大学摂食嚥下リハ」チャンネルで「炭酸飲料へのとろみのつけ方/How to thicken soda drinks」として、3分間クッキング風の動画が公開されています。

・れんこん、ごぼうなどはスベラカーゼミートで柔らかくして使用しています。鶏胸肉はブレイン液につけたり、塩麹など使ったりしっとりさせる工夫もありそうです。