第62回〈暮しの中の看取り〉準備講座            


=暮らしの中の看取り=

あの世に逝く前に知っておきたい話

ファイナンシャル・プランナーxお坊さんx緩和ケア医

 

今回の講座は、広島市まちづくり交流プラザをメイン会場としてオンライン参加とのハイブリッドで開催しました。

ファイナンシャル・プランナーの髙橋佳良子さんからは、あの世に逝く前に知っておきたいお金の話、やって良いこと悪いことをわかりやすくおしえていただきました。

最禅寺の住職、米田順昭さんからは、あの世に逝く前に知っておきたい話として、お葬式のこと、お墓のこと、その後のことをお話しいただき、そしてそれは今できることを考えることなのだとうお話をうかがいました。

今回は自分の理性と感性の両側面に刺激のあった講座でとても充実した時間になりました。

理性、という面ではファイナンシャル・プランナーの髙橋佳良子さんのお話。

生前までに自分のためや家族・周囲のために準備しておくことがはっきりと分かりました。

お金はあってもなくてももめることがある(笑)、驚きでした!

そして私が感じていた情報がなく何となくある不安、何をどうしたらいいのか分からない、

そんな状況が変わりました。

 

このように必要な情報を得ることは不安を減らし前向きに進んでいける一助になるのだと実感しました。

専門家が自分の身近にいる、なんて心強いことかと思いました。まさにくみサポの活動です。

 

感性、という面では最禅寺住職の米田順昭さんのお話。

私も含めて親も後に残る人に迷惑をかけたくないからお葬式は簡素に、お墓もなくていい…などなど。

そんな話をよくします。

しかし私は米田さんのお話を伺い、自分が死んで終わりではなく、亡くなった人のことは生きている人の心に残る。

そして、手を合わせる場所や機会があることは亡くなった方を思い起こしたり、自分自身の生き方までも考える機会

になる、そんな風に捉えました。

確かに人生の節目にある出来事や行事ごとはふと立ち止まって我が身や周囲のことに思いをはせる機会です。

 

ちょうど年末年始は家族が集まります。

アーカイブ配信を視聴して家族会議を開く良いタイミングになりました。

 

最後にみんなで気づきや今回の講座に参加してやってみようと思ったことを言葉にして終わりました。

そして、参加者の方からいただいたコメントもご紹介しておきますね。

葬儀や資産のことなど、逝く側、残る側でそれぞれが思っていることがその通りにいかないこともあり、思いを繰り返し擦り合わせることが必要
日頃からもしもに備えて行動することはなかなかできないですが、このような機会に気がつくということが大切なんだと思います。
お金の話は現実問題、残される人が困らないよう、自分で整理しておくのが良いと思った。
成年後見制度を利用したら、本人の楽しみのためのお金が使えなくなった、という話は時々聞きます。後見人の方もまじめに仕事されているだけなので、なかなか難しいですね。
いろいろな制度があってややこしいですが、療養中の方の金銭的な負担を減らすめの方法は知っておくべきだと思います。