第69回〈暮しの中の看取り〉準備講座 10周年記念大会
~市民とともに暮らしと看取りを考えた10年を振り返る~
2014年10月に広島県廿日市市で開始した〈暮らしの中の看取り〉準備講座は今年丸10年を迎えました。
開始当時はこの先どんな展開が待っているのか、全く予想できませんでしたが、
地域で看取りまでを見すえた暮らしを考えるために必要だと思うことをひとつひとつ積み重ねてきました。
これまで試行錯誤しながらともに学び実践してきたことは、今の社会状況を考えると方向性として間違っていなかったと思えます。
今回は、この10年を振り返り、どのような考えで講座に取り組んできたのか、そして、
広島県廿日市市と東京都小金井市で継続している活動がどのように生まれたのかを振り返りました。
2014年にまずは看取りについて自分ごととして考えてみようと始まった〈暮らしの中の看取り〉準備講座。

当初は、緩和ケアの考え方やホスピスで実践してきたがんで療養中の患者さんやご家族との関わり方についてご紹介していました。
しかし、住み慣れた地域で安心して暮らし、看取り、看取られることを考えるとき、がんだけではなく認知症のことも知っていないと困るよね、ということで認知症のことをテーマに取り入れました。
ここは、講師をどなたかにお願いするのではなく、認知症当事者の方の著書から学ぶことを始めました。
さらに翌年からは食べる支援、聴くことを講座のテーマに取り入れて外部講師のお話をうかがいいながら
自分たちの地域でできることは何?を参加者のみなさんと一緒に考えてきました。
活動にはこれまで準備講座に参加して下さった仲間でできた
暮らしと看取りのサポーター(くみサポ)のメンバーが参加してくれました。



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