開催日時: 2022年6月11日 (はだめしさんより配信)
サテライト会場:
はだめし、にじいろ薬局、Cafe5884、クローバーホーム川上、
ナースステーションたんぽぽ・暮らしの保健室、せせらぎ在宅クリニック

 

今回もwithコロナで開催する講座の形としてZoomとサテライト会場をご用意して

60名近い方々(サテライト会場31名)にご参加いただきました。

 

小金井市とその周辺の市民の方たちと、

普段は考えることを避けてしまいがちな暮らしの中の看取りや死の前後のことを

ざっくばらんに考えてみる会です。

 

すでにある地域のコミュニティを活用して、

各サテライト会場にはご近所さんが集まってくださり、

感染対策を十分に行った上で、小金井市内の4箇所、武蔵野市の暮らしの保健室、

茨城県つくば市のサテライト会場から地域の方が参加されました。

 

サテライト会場としてご協力くださったみなさま、ありがとうございました。

 

最後に参加者の方からいただいたアンケートの内容をご紹介します。

・なくなった時点から、それまで親身になって対応していただいた医師や看護師の方とパタリと関係が切れてしまうのが寂しい・残念という方と、逆にお世話になった医師や看護師の方に会ってしまうと喪失感が蘇ってくるので会うのを避けてしまう、という両方のお話しを聴けたのがよかった。

・死までどのように経過するかという大井先生目線でのお話しは、母の看取りを振り返って、あぁそうだったのかと今になって納得することが毎回あります。私は病気の母を看る時間をいただけたことで、銀行やお葬式手続き、お墓や荷物のことなど十分に二人で準備、引き継ぎが行えましたので、ピンピンコロリでなかったことに感謝しています。本人は病苦があったかも知れませんが、当初は私を一人残すことが心配だと逝っていた母も、時間と共に私に伝えることができて、最後はその点では安心していきました。童謡の理由から、自分もそういう準備時間を子どもたちに与えられることが大切だと思っています。少人数でのディスカッションの時間も、他の方のお話しが聞けて良かったです。さまざまな亡くなり方や、そのときののこされたものの態度や気持ちを伺うのはとても参考になります。この経験やお話をどのように活かしていったらよいかと考えています。

・家族、親子、夫婦でこういう会に参加する。
少し先を考えて環境を整える、上下の住環境は暮らしにくい。
今の主治医が往診や訪問診療が可能かどうか確認しておく。
もしだめならだれか紹介してくれるか聞いておく。

・どのような形で死を迎えるのか?アンケートをもとにディスカッションをすすめられ、皆さんの話された内容を聴き、改めて自分の考え方が整理できたことは有意義でした。

・医療者として市民の方と話しができることがとても新鮮で、こういう場が必要だと思った。
医療者でも、こんな風に思っているんだと一般の人も感じてもらえる場は必要だと思った。

・アットホームな雰囲気がよかったです。

・グループワークで実際に大切なご家族を看取られた方のお話もお聞きできて大変参考になったと共に、ご本人にとっても他人に話すことで、少し気持ちが楽になったと思います。

・サテライト会場で、初対面の方が多く、意見の交換まではいきませんでしたが、普段聞けない話を聞けた・考えるきかっけになったという感想をおっしゃっていました。ブレイクアウトルームの1回目は同じグループの方の話を聞く形になったのですが、こちら側より年齢層が若く、世代の違う方のお話が聞けました。2回目のブレイクアウトルームは、会場の方で話しました。お母様を看取られた方、認知症のご主人を看取られた方の経験をお聞きしながら、皆さんの感想をお聞きしました。亡くなってすぐはいろいろ後悔があったけれど、ある時期から私はやれることをやり切ったと思えるようになったというのがお二人の共通するところでした。そして最後は、とにかく(看取りには限らず)家族と話をすることだよねという話になりました。