第38回 〈暮らしの中の看取り〉準備講座

=地域コミュニティにおける食支援=

今日はなに食べる?第2弾
ケーキで笑顔!みんなで食べよう!作ってみよう!

 

今回はカムリエ店長でパティシエの志水さんと、株式会社宮源の高橋さんをお招きしました。

 

今日はあらかじめオンラインで注文したくみサポアソートセット 5種類のケーキを

まずはどれを食べるか選ぶところからワクワク❤

むせないスイーツ、それもこんなに美味しいケーキをどうやって作ったの!?

こんな質問にもやさしく詳しくお答えいただきました。

 

噛むこと、飲み込むことが難しくても美味しいケーキを食べたい、家族と一緒に食べたい、

そんな希望を叶えてくれる今日のお話を、是非地域の飲食店や和洋菓子点の方々に聞いていただきたく

介護レストランの協賛企業であるやまだ屋さんや、介護レストランの参加者にお土産の水ようかんをご用意

くださった和洋菓子ながおさん、広島県菓子工業組合の方、東京都小金井市の飲食業の方にも声をかけさせて

いただきました。

 

介護職としてのケーキというイメージで試食した参加者からは、率直に自分が食べて美味しいと驚きの声。

そして、志水さんが最後に見せてくださったスプーンでつぶせるもみじ饅頭には

みなさんの視線がロックオンされておりました。

いったいどうやったらそんなことが??? という質問にも丁寧に答えてくださり、ありがとうございました。

 

宮源の高橋さんがデモンストレーションしてくださったのは、宮源のお粥ゼリーで作ったお餅をアレンジして

噛むこと、飲み込むことが難しい方でも食べられるみたらし団子、お汁粉、おはぎでした。

今年のお正月にお餅を食べられなかったという方に是非作ってあげたいと言う声があちこちから!

 

今回の参加者の方からいただいたアンケートのコメントを最後にご紹介して活動報告とさせていただきます。

 

嚥下食を必要とされている方が多くおられることをしり、今後の商品開発のヒントになりました。
介護食料理教室・介護食試食会は、医療介護福祉関係の学生さんや養護学校の先生・調理師専門学校などで
行っていくといいと思います。
摂食・嚥下障害のない方でも手に取りたくなるようなメニューがあれば理想ですね。
夢や感想を語った内容 ・「レシピ」を知れたことは大きい(レシピ情報の大切さ)
・いまはコロナだが、「プロの方」と、介護食講座を開きたいと改めて意欲が湧いた
・「終末期の患者さん」への食の楽しみを改めて学びたい
・「地区での昔からの食べ物」で、何かできたらいい。名古屋めし、味噌カツ、うなぎ、ひつまぶしなど。
・「地元の器」が良いのでは。宮島焼き。見た目の大切さ。
・ネット注文が使えない、主に高齢者の方向けの何か、「カンタン注文システム」的な、流通システムが
あったら面白い。ネットが使えない高齢者等の顧客の取りこぼしがあるかも知れない。
・ネットが使えず、頼れる若者も周囲におらず、電話しか使えない、電話も耳が遠くて会話ができない、
FAXしか使えない、FAXもないという方によく遭遇する。
カムリエのようなスイーツショップ、カフェが全国各地にあったら良い、
「柔らか洋菓子」「柔らか和菓子」とシリーズ化、柔らかデザートを自社開発したい
いつまでも、慣れ親しんだ食べ物が食べれたらいいな
専門職だけではなく、嚥下障害の方のご家族も身近な食材をちょっと工夫するだけで食べやすい食材になる
ということを伝えられたらよい
その地域での特産を誰もが同じように食べられる事が実現できたら良いなぁ~と思いました
創意工夫と連携で、利用者さんの笑顔増し
サ高住という施設の中で、嚥下機能が低下した利用者様の家族様に対して、本人の意向を聞かずに、
差し入れの制限をかけることがあり、もし今回のもみじ饅頭みたいに、市販のものでも食べれるものがあれば、工夫して出してあげれるように、提案してみたいです
ちょうどある病棟で、お誕生日に患者さんの好きなものを食べられる、もしくは味わえるような
企画をはじめていました。それを実現するためのアイデアを今回の研修ではいただけました。