第25回〈暮らしの中の看取り〉準備講座はこれまでの介護レストランをふり返りながら活動報告をするとともに、新しい介護レストランのカタチについて考える貴重な会となりました。

まず、代表の大井から介護レストランがくみサポの食支援の活動としてどのようにしてうまれたのかを紹介しました。最初は介護食を作って提供する「介護食レストラン」があったらいいな、という参加者のつぶやきから始まったこのプロジェクトがなぜ「介護レストラン」にかわったのか。

実際に会場の候補であったレストラン街で食事をしてみると、そこには少し噛むことや飲み込むことに障害がある人でも、ひと工夫すれば食べやすくなるメニューがたくさんあることに気づいたからでした。

今回は初めて参加する一般市民の方や、介護レストランにボランティアとして参加経験のない方の参加も多かったため、
◆そもそも介護食ってどんなもの?
◆病院の介護食はどうなっているの?
という基本的なことから解説をしてみました。

これまでの3回の介護レストランに参加した人たちの背景となる疾患は様々ですが、多くの参加者が摂食嚥下障害がありました。この方たちの普段の食事はとろみがついていたり、やわらかいもの、きざみ食、ミキサー食ですが、食べたいメニューはすし、トンカツ、ステーキ、カツオのたたきなどで、チャレンジしたいという希望が多く聞かれました。

(そんなわけで、食事形態について基本的なことを知ることが大切だったわけです。)

ひとりひとり、摂食嚥下障害の程度に合わせてどんな工夫ができるのか、普段の食事の様子を実行委員会で共有し、どうしたら希望を叶えることができるのかを話し合ってきました。

第1回から第3回の介護レストランの参加者36名は、そのほとんどが要介護者で多くが車いすを利用していました。

要支援の方を除いて、全員にポジショニングは必要でした。

その日の状態に合わせて、リスクとチャレンジのバランスを保ちつつ、楽しい食事をしてもらうために事前の情報を元に様々なグッズも用意して当日に臨みました。

 

この写真には、みそ汁にとろみをつけるご家族の手、キッチンバサミで小さく切る看護師の手、ミキサーにかける歯科衛生士の手が見えますが、それぞれこの方が外食を楽しむために手元で調理をしています。
召し上がったのはカツオのたたき定食でした。安全を優先してすべてをミキサーにかけるのではなく、少し歯ごたえも楽しんでいただけるよう小さくカットしたカツオのたたきの漬けをすり鉢でつぶして食べやすく工夫しています。

いつも熱心に食事介助をされているご家族中心に介助をしていただき、ご家族が食事をするときにボランティアが食事介助を代わることで一緒に食事を楽しむことができました。言葉では気持ちの表現が難しい参加者ですが嬉しそうにしていたというご家族の言葉は印象的でした。

介護レストランは現在はゆめタウン廿日市のレストラン街で開催していますが、今後もっと多くのレストランを利用できるよう協力レストランの発掘にも取り組んでおり、いくつかのレストランに訪問した経過などを吉屋率いる「外で食べ隊」チームより報告しました。

2019年2月から開始した食事の困りごと相談コーナーは10回を終えたところで相談内容などをまとめて迫田より報告しました。

新しいカタチの介護レストランは、従来のカタチの介護レストランより、もっと気軽に外食が楽しめる「まちの介護レストラン」。詳細は改めてご案内いたします。